乾燥について

 木地の乾燥にはいくつかの方法があります。例えば燻煙乾燥、真空乾燥、スチーム乾燥、除湿乾燥、天然乾燥、ストーブによる乾燥等です。
木地の乾燥の含水率は、乾燥室にて約7%まで下げ、その後、8〜9%まで戻して、挽く作業に移ります。
 工房千樹では乾燥には燻煙乾燥、除湿乾燥、天然乾燥を用います。
  • 燻煙乾燥は熱と煙によって乾燥させます。カロリーを与えることにより水分を乾燥させます。この乾燥方法については長い歴史の中で、木を乾燥することに置いては最良の乾燥方法だといわれております。例えば、合掌造りの家など数百年持ちこたえる理由の一つに囲炉裏で燻す煙が要因の一つだといわれております。煙の中の成分の杢酢酸や炭素などが防虫効果や、防腐効果などをもたらす為と考えられます。また、時間をかけてのこの乾燥については、色々なリスクはありますが、工房千樹ではこの乾燥方法に非常にこだわっています。
  • 除湿乾燥では私たちで云う雑木類の乾燥は、この方法で乾燥させることが多いです。それは非常に乾燥での割れが入りやすいこの材料類は、熱による燻煙乾燥では難しく、徐々に水分を木からとる様な除湿乾燥を用いて時間をかけてゆっくりと割れないように乾燥させます。
  • 天然乾燥はとても大きな木などを乾燥させる時に使います。3年〜5年といった長い時間がかかります。
 木はただ乾燥と言っても簡単なものではありません。割らずに乾燥させるにはやはり技術が必要になってきます。

木地挽きについて

 注文を受けてから材料を準備し、挽くことが出来るまで挽物によっての差はありますが、一般的な椀などで、約2ヶ月掛かります。
 椀は基本的に外側から挽きます。ハメに釘を5〜6本打ち込み先を尖らせます。このハメに荒挽きを打ち、轆轤をまわして挽きます。外が挽き上がれば中に掛かります。
 木地を挽くための鉋はもちろん。その他に、高台の高さを測る”パスカイカタ”総高を決める”背切り”中の深さを図る”トンボ”等の小道具を使用します。
 堅木取りの汁椀等は基本的にはこの様な流れ、道具で木地を挽きます。挽物によっては挽き方も変わり、もちろん段取りも変わります。特に横木取りの仕事は全く違う段取り、挽き方になります。また、産地によって挽き方は様々な違いがあります。

◎全国各地の堅木挽きの形体
椅子に座るような形での、轆轤に対しての横挽き
          山中・河和田
鈴木式轆轤の変形で移動して挽く
          一部輪島
轆轤に対して正面から挽く
          鳴子(こけし)・一部輪島

◎全国各地の横木挽きの形体
あぐらをかき横挽き
          高山
椅子に座るような形での正面引き
          木曾
椅子に座っての横挽き
          高山・高松
鈴木式轆轤
          会津から東北・輪島の一部

*近年、鉄鋼旋盤を改良して挽くことも多くなっています。
旋盤の利用については、個々差があるが、寸法が揃い、コスト・効率の面でも大きく貢献しています。また旋盤を利用することで、手挽きでは出来ない形状の物も出来ます。
 

原木について

鉋について

割れについて

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