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私たちは2軒のイギリスの家にホームステイさせて頂きました。
父は真ん中2人のティンギーさんの家に、私たち2人は左2人のディビットさんの家に5日間お邪魔しました。
写真は5日目の最後の夜にディビットさんの家に夕食に招かれたときの写真です。イギリスの伝統的な料理をオードリーさんが作ってくれました。メイン料理はローストビーフでした。イギリスは料理に期待してはいけないと言われましたが、オードリーさんのとてもおいしい食事に感謝。

 下の写真はディビットさんの家です。左上の部屋に寝泊りしました。ディビットさんはイギリスでウッドターナーをしている人で、日本の木地屋のようなものです。
 場所はイングランドウェールズの境ぐらいにある町で、5分位の少し大きめな町は”へー”というまちです。ティンギーさんの家はその町を挟んで反対側にありました。
 右の写真はディビットさんの家から10分ほど山に登ったところです。ウェールズはあまり高くない山と平地が延々と続いていました。古い町並みが多く、道端には日本ではご神木にでもなりそうな木が多くありました。
 やはり多くはオークと呼ばれる木です。日本ではさらに楢や樫、クヌギなどに分類されるものです。他にはメープル(楓)も多く見られましたが、名前の分からない木も多数ありました。

右下の写真はディビットさんの工房の写真です。販売所が隣接していてへーの街の繁華街にありました。ディビットさんの隣が、娘さんで同じくウッドターナーをしています。

ウェールズ滞在中に3軒の一般的なお宅にお邪魔しました。左の写真はそのうちの一軒でティータイムを楽しんでいるところです。
もともとはまったくの古い木の家で、300年位前に建てられたそうです。移り住んでから少しずつ改装して補強を行って住んでいるそうです。
この様な古い家は文化財のようなものに登録されていて、自由に手を加えることを禁止されているそうです。
写真のようにイギリス人は大変ティータイムが好きです。朝起きてティー、ご飯が終わってティー、出かける前にティー。もちろん出てくるのはおいしい紅茶です。時間に余裕を感じる場所でした。

見える範囲は全て国立公園で、木を切るのにも免許や許可が必要です。

講演会の様子です。
今回のイギリス行きの目的はこの講演会です。30点ほどの作品、鉋、鉋台、拭き漆の工程見本、そして轆轤のビデオなどを用意して行きました。
人数は1回約30人ほどの人が来てくれました。イギリスのウッドターナーとの挽き方がまるで違うので、とても興味深く聞いてくれたようでした。あちらでは挽物はオブジェの感覚が強く、使うということを前提としていません。

日本の漆器は使うことを目的としているのでその差にも驚きがあったようです。
熱さ、油、アルコールなど白木では使用できない物を入れるためには、漆が欠かせません。多くの人たちは漆にとても関心を寄せていました。
1回約1時間半講演会を行いましたが、2回とも多くの質問と、盛大な拍手を頂きました。
異国の地で、通訳を通しての講演会でしたが、十分に想いが通じたかと思います。

イギリスの伝統的なウッドターナー技術、と言っていいかと思います。
良くしなる木の先に紐を結び、挽く木に巻きつけて、足元の踏み込む板に結び付けます。そして足で踏み込むことで木を回転させ、タイミングよく刃物を押し当てて挽く。このタイミングが結構難しく、思ったように挽けませんでした。
日本の挽き方と、イギリスの挽き方で最も違う点は、木の中心より下に刃物をあてて挽く日本と、上を挽くイギリスといった所だと思います。
下からすくい上げるように木を挽くことは、力は掛けやすいですが、やはり木に対する負荷という点では大きいように思えます。
対して上を掠め取っていくような挽き方は、無理な力は掛かりにくい為、安全と言えるかもしれません。
最後に少しロンドン観光をして帰りました。
観光の街といった感じの街でした。人も多く車も多い。東京と京都を合わせたような感じです。
全く英語を話せない三人でしたので、基本的には歩きとロンドンタクシーでの移動でした。いくつもの博物館、美術館と大きな公園がありました。
その中で今回は、ビクトリア&アルバート美術館と大英博物館を見てきました。
え〜感想は月並みですが、すばらしい収蔵品の数々でした。基本的には工芸品を目的としましたが、西洋のすばらしい美術品も多数見ることが出来ました。
とりあえず大まかに纏めましたが、実際にはこんなものではなかったので、機会があればまた書きます。
グレイトブリテン・ササカワ財団の援助により今回のワークショップは行われました。